吸着材にグラスファイバーを加え
耐久性・強度アップ
小中口径管きょの多くは、自立管として更生されています。しかし、従来の方法ではライニング材が厚くなりすぎて流下能力や施工性などに問題が生じていました。
SGICP-G工法では、ライニング材にガラス繊維(グラスファイバー)を入れることにより、耐久性と強度を向上させることに成功。ライニング材を薄くしたまま、従来の施工性を保持できる工法です。
ガラス繊維が含まれているグラスファイバーフェルトは、ポリエステルフェルトよりも強度が高い素材です。そのため、補強材として使用することができる熱硬化性樹脂の吸着材です。
SGICP-G工法では、内側から
①内面被膜フィルム
②ポリエステルフェルト(+熱硬化性樹脂)
③グラスファイバーフェルト(+熱硬化性樹脂)
このような3層構造になっています。
土被りが小さく、排水の勾配が小さい現場でも対応可能な工法です。強度を確保しながらも、更生管の断面を大きくして流量を確保したい際に有利です。
タワー反転方式:
既設マンホールの上部で仮設材のタワーを組み、水頭圧によってライニング材を反転挿入する
反転機方式:
ライニング材を反転機に収納、エアー圧でライニング材を既設マンホールから反転挿入させる。市街地や狭い場所での施工など、上部の障害に影響を受けない方法。
引込方式:
既設管内にて、ウインチでライニング材を引き込む方法
タワー方式
既設マンホールの上部に仮設材でタワーを組み水頭差を利用してライニング材を反転挿入させる。
反転機方式
事前にライニング材をNAGA反転機に収納させ、エアー圧でライニング材を既設マンホールから反転挿入させる。
市街地など高さ制限等がある場合はNAGA反転機を使用する。
引込方式
含浸工場で本管形成工法用ライニング材を製作し、施工現場で既設管内にライニング材を引込む方法である。
本管取付け管の施工順序を問わず、現場状況に合う施工方法で行います。ライニング後の本管取付け管一体化部に所定の水密性を持つ工法です。
取付管と本管の一体化により、浸入水や漏水、または土砂や木の根の侵入を防止。
ビフォーライニング
本管更生前に取付管を更生し、本管更生後に取付部を穿孔。取付管ライニング材の取付部に内蔵したステンレスカラー(Sカラー)により穿孔時に内面を保護。本管硬化時に取付管ツバ部と一体化します。
アフターライニング
本管更生後に取付管接合部を穿孔し、取付管を施工。取付管施工時にツバ部にセットしたSGS止水パッドにより本管と一体化します。
適用範囲 | |||
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項 目 | 反転工法 | 形成工法 | |
管 種 | 鉄筋コンクリート管・陶管・塩ビ管 | ||
形 状 | 円形 | ||
管 径 | 200~800mm | 200~700mm | |
施工延長 | 200~600mm | - | 70m |
700mm | - | 50m | |
200~800mm | 70m | - |
施工性 | |||
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項 目 | 反転工法 | 形成工法 | |
継手部管ズレ段差 | 30mm | ||
継手部横ズレ | 30mm | ||
継手部管隙間 | 80mm | 120mm | |
継手部屈曲角 | 15° | ||
継手部滞留水 | 50mm | 70mm | |
侵入水 | 本管施工 | 水圧0.08MPa,流量2L/min | |
取付管ビフォー | 隙間20mm,水圧0.05MPa,流量2L/min | ||
取付管アフター | 隙間20mm,水圧0.03MPa,流量1L/min |
適用範囲 | |
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管 種 | 鉄筋コンクリート管・陶管 |
形 状 | 円形 |
管 径 | 100~250mm |
施工延長 | 15m |
施工性 | |
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継手部管ズレ段差 | 30mm |
継手部管隙間 | 75mm |
継手部屈曲角 | 10° |
曲がり管 | 45° 2箇所 |
浸入水 | 水圧0.05MPa,流量2L/min |